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【種別】 自在法 【初出】 XX巻 【解説】 フレイムヘイズ『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスの切り札であった自在法。 石製の大型馬車のような車両を太い鎖で連結し、その全体を一つとして運用し、馬車を可動する城壁のように幾重にも連ねて拠点防衛に使用していた。 多少の攻撃を受けてもビクともせず、車両から矛槍(ハルベルト)、小型の砲などの様々な武器を無数に突き出して敵を攻撃する。 また、連結された車両の一部を切り離して走らせ、味方を運ぶなどの使い方もあった。 切り札ゆえに『車両要塞』の使用には凄まじい力の消耗が伴い、長時間の使用はできなかった。 中国南西部の決戦終盤で、ザムエルはこの自在法で、敗走するフレイムヘイズ兵団の残兵たちを『天道宮』に誘導したが、代償として力を使い切り、『ジシュカの丘』で作り出した塔内部にまで攻め込んできた“徒”に胸を貫かれて死亡した。 【由来・元ネタ】 ドイツ語でヴァーゲンは車、ブルクは城なので「車の城(Wagenburg)」という意味。 英語では「ウォーワゴン(War wagon)」、フス戦争の現地であるチェコでは「ボゾバ・ハラドバ(vozová hradba)」と呼ばれている。 フス戦争においてヤン・ジシュカが投入した、同名の戦車(馬引きの馬車)が由来と思われる。 各車両を鎖で繋ぎ、火砲などで攻撃した。馬車で作った即席の砦であった。 これにより、神聖ローマ帝国軍は幾度も敗退したという。 Wikipediaには、「ウォーワゴン」として一項目が設けられている。 【コメント】 ☆これも『ジシュカの丘』や『ジクムントの門』と同様に神器“ターボル”派関連のようだ。 ☆Wikipediaの「フス戦争」の項目に、「フス派の戦車」の画像有り。これが当時の車両要塞と思われる。 ☆ダンタリオンの我学の結晶『夜会の櫃』より格好良かったかな。 ☆[巌楹院]や[とむらいの鐘]のアシズやウルリクムミやフワワや[百鬼夜行]のギュウキ相手にも使用してほしかったな。 ☆アニメ第3期では使用されなかった。
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【種別】 人種? 【解説】 特殊技能者。いわゆる超能力者。
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【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の捜索猟兵である“煬煽”ハボリムの使用する強化の自在法。 自分の足元から薄く地面を侵食する楝色の影(炎)を噴き出し、この影を踏んだ味方を一枚の薄皮のように炎で覆い士気までも含めた全能力を強化する。 その効果範囲は、一度の自在法の発現だけで、広大な戦場一帯を覆い尽くし、優に指揮する軍勢全てに強化をかけられる程に大規模かつ広範囲である。その加護を受けた者は、ハボリムの歌の指揮を直接聞いて即座に行動を取れた。 ダン・ロジャース曰く「一軍丸ごとのブースター」。 さらに術者であるハボリムは、『熒燎原』内の全ての事象を把握し、その内部を一瞬で自在に移動でき、即座の通信をも可能とする、軍勢を率いるに最適の能力である。 【由来・元ネタ】 「熒」とは「光り輝くこと」を意味し、「熒惑」と言えば、火星、火の神を意味する。「燎原」とは、火を付けて野原を焼くことである。 関連すると思われる言葉に、「星火燎原」という四字熟語がある。おおむね「遠くにある小さな火でも、放置すれば手に負えなくなる」という意味である。 「戦乱を司る火星の不吉な光によって燃え上がった炎の原野」という意味だと思われる。無数の“徒”の炎を煽り強める自在法に相応しい名称である。 【コメント】 ☆ゲームではよく出てくる割に、他のメディアではあまり見かけない、いわゆる「補助魔法」。“王”が使う自在法だけあって、見た目も派手だった。 ☆効果範囲内の敵味方を識別して、強化の効果を与えていたのだろうか?だとしたら器用である。 ☆敵=フレイムヘイズ、味方=“徒”&“燐子”で固定だから、効果範囲内の“徒”や“燐子”を無差別に強化しているのかもな。 ☆本格的な乱戦になる前に自軍の範囲だけにかければ、ある程度は効果が持続するのかもしれないな。 ☆XX巻では、乱戦の中で『大地の四神』の一人センターヒルの『トラロカン』によって一度消されたものをまた発動してもちゃんと味方だけに効果与えてるし、ハボリムは『熒燎原』内の事象が把握できるっていうことだから、普通に味方を判別して選り分けてるだろう。フレイムヘイズかどうかまで、はっきりわかるだろうしな。 ☆ハボリムが巡回士オロバスに跨れば、『熒燎原』も『鐙の寵』によってさらに強化されたのかな。あと、巡回士バルマの『羅梭』も効果が似ていたな。 ☆ヒルデガルドの『瞑目の夜景』と比べて、どっちが有用かな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやウルリクムミや[革正団]のサラカエル相手にも使用していたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期で登場・使用された。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“布置の霊泉”(ふちのれいせん)。炎の色は紫苑色。 フレイムヘイズ『姿影の派し手』フランソワ・オーリックと契約し、大きな壺型の神器“スプレット”に意思を表出させている。 冷静な性格の女性の“王”。 【由来・元ネタ】 フランスのブルターニュ地方に伝わる水の女妖精グローガッハ(Grogach)であると思われる。その魅力で水辺に男を引き寄せ、銀の網に落として蛙の姿に変え、こき使うという。妖精らしく、鉄が苦手である。 スコットランドには、類似した名前のグルアガッハがいるが、こちらはブラウニーのような存在でおそらく別物。 「布置」とは、それぞれの場所に物を置くことである。「霊泉」は不思議な効果のある泉や温泉のこと。真名全体では、「在るべき場所に湧き出す霊妙な泉」という意味だと思われる。真名の中では、かなり直接的に表現された部類と思われる。 壺を神器にしていること、水の妖精の名を通称にしていることから、水を操る力を持つと思われる。 【コメント】 ☆神器“スプレット”が振動すると声が反響して、しゃべり方がおかしくなった。 ☆性格がチャルチウィトリクエに似てるな。あと、タケミカヅチやジルニトラやガルーやハーゲンティとは面識があったんだろうが、ジェヴォーナやフェイとも面識があったのかな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]や[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやフックスやトンサーイやイナンナや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナや[革正団]のサラカエルとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期で登場した。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、招待客の一人として登場している。
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【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『ホープ』 【解説】 “紅世の王”。真名は“紊鎚毀”(びんついき)。炎の色は茶鼠色。 人化した姿は、痩せた長身の男。本性は、十余もの鎖付きの鉄槌を振り回す櫓の姿をしていた。 [マカベアの兄弟]の中で“王子”の称号を名乗る者たちの一人であり、同じく“王子”である“潜逵の衝鋒”ダーインと行動を共にしていた。 新世界『無何有鏡』が創造されてから一年後の春、新世界の外界宿の情報操作によって、日本のとある古びた陸上競技場に誘き出され、生贄のふりをして待ち構えていた坂井悠二と遭遇。坂井悠二と交戦するが、歯が立たずに苦し紛れに放った炎も指輪型宝具『アズュール』によって防がれ、悠二に『吸血鬼』を突き刺されて討滅された。 【由来・元ネタ】 エトルリア神話(古代ローマの前身)に登場する男女の悪魔族「カルン(Charun)」。死を司り、鎚を手にするという。 「紊」とは、乱れる、乱すという意味の語である。「毀」は破壊すること、悪し様に言うことである。併せて考えれば、真名の意味は「世界を乱す鎚による破壊」と思われる。「毀」からは秩序のような概念的なものまで破壊するという解釈も可能である。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場だが、ドラマCDには登場した。担当声優は矢部雅史。 ☆秩序派との戦いをもっと見たかったな。 ☆悠二に討滅された“徒”は、他に[仮装舞踏会]の捜索猟兵ザロービや[轍]のギータがいた。 ☆鎚といえば、ガヴィダの『キングブリトン』も大金槌型の宝具だったな。 ☆[轍]のギータやケレブスと大して変わらなかったな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやチェルノボーグやモレクやウルリクムミや[仮装舞踏会]の盟主創造神“祭礼の蛇”伏羲や『三柱臣』のベルペオルやヘカテーやシュドナイとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、序幕で観客の一人として登場した。
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【種別】 現象 【初出】 XIX巻 【解説】 両界の狭間の構造物たる『詣道』の崩壊に因って起こる収縮運動をダンタリオン教授が『論誼の笈』にて観測し、命名した。 その概要は、世界中の“存在の力”を操る者たちが、あたかも地震でも起きているような振動を感じる、というものだった。視界がぶれ、平衡感覚が失われてしまうため、二代目『極光の射手』キアラ・トスカナなど、空中での高速攻撃を行うものにとっては天災と言えた。 ただし、起こった当初こそパニックに陥っていたものの、それが創造神“祭礼の蛇”本体の帰還が原因と事前の通達で気付いた[仮装舞踏会]の“徒”らは、逆に勝利への絶対的な確信を持つことができた。 東部方面では、リベザルが『朧天震』の発生をきっかけに突撃を開始した。西部方面では、ギリシア・エジプト両方面軍混成部隊を追撃していたフレイムヘイズ追撃部隊が、これを機に撤退していた。 【元ネタ・由来】 【コメント】 ☆教授が命名したにしては、センスが良かったな。 ☆教授のネーミングセンスは決して悪いものじゃなかったぞ。問題があるのは発明品の外見や用途だ。 ☆鏡像転移や『神門』の創造よりはるかに大規模だったな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズやフワワやニヌルタもこの現象に遭遇していたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期で発動したが、何故か墜落した『星黎殿』周辺の地面まで崩壊していた。
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【種別】 自在法 【初出】 SII巻 【解説】 [百鬼夜行]の“坤典の隧”ゼミナの使う自在法。読みは「じばしり」。地面に大穴を「開ける」自在法。穴を「開ける」ためこの自在法は「穴を掘る音」「穴を掘る振動」が存在せず、隠密行動に優れる。 本編開始の二年前に[百鬼夜行]が『約束の二人』(“紅世の王“フィレスと『永遠の恋人』ヨーハン)と遭遇し逃走する際、この自在法とギュウキの『倉蓑笠』とパラの『ヒーシの種』を駆使して、『約束の二人』から逃げおおせることに成功した。 本編でも、仲間二人の自在法と併せて使用することでニューヨーク外界宿の支部である『イーストエッジ外信』の地下蔵の床板まで誰にも気付かれずに掘り抜いたりしていた。 【由来・元ネタ】 「駛」は、馬が速く走ることの意味。そのまま、「地下を速く走る」という意味だと思われる。 「地駛」という言い回しは、中国語には存在するようだ。 【コメント】 ☆サブラクが浸透した地面で使ったらどうなるだろう? ☆多分、穴は開くだろう。別にサブラクが浸透した部位は、“存在の力”で強化されてる訳でもないだろうしな。ただ、サブラクを敵に回す事になるので、やる機会は無かっただろう。 ☆XXI巻でニューヨーク外界宿『イーストエッジ外信』の地下蔵の床板まで掘り抜いたのはこれだろうな。 ☆ダンタリオン教授や[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやフックスやトンサーイやイナンナやニティカに、この自在法が目をつけられていなかったのかな。 ☆『棺の織手』ティスやノースエアや『儀装の駆り手』カムシン相手に使用していたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期では使用された描写がなかった。
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【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の禁衛員である“哮呼の狻猊”プルソンが使用していた破壊の自在法。 息を吸い込み、口から破壊の衝撃波を放つ。非常に単純な技だが、その威力は凄まじく、『星黎殿』攻防戦ではただの一撃で『儀装の駆り手』カムシンの瓦礫の巨人の片足や片腕、攻撃までをも粉々に吹き飛ばし、その余波だけでフレイムヘイズに全身を満遍なく鉄棒で強打されたかのような大打撃を与えた。 プルソンは、この自在法と『ファンファーレ』と併用して『輝爍の撒き手』レベッカ・リードを追い詰めた。 【由来・元ネタ】 仏が説法することを、獅子が吼えて百獣を恐れさせる威力にたとえた言葉・獅子吼。 【コメント】 ☆アニメ第3期で登場・使用された。 ☆原理が似た自在法は他に[革正団]のドゥーグの『金切り声』があった。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやウルリクムミやモレクやチェルノボーグやジャリや[革正団]のサラカエルやドゥーグや[マカベアの兄弟]のダーイン相手にも使用してほしかったな。
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【種別】 自在法 【初出】 XXII巻 【解説】 フレイムヘイズ『興趣の描き手』ミカロユス・キュイの自在法。内部に侵入した任意のものを閉じこめる結界のようなものを張るようだ。 『パラシオスの小路』内部の空間はミカロユスの自由に描き出せるらしく、天山山脈を歩いていたロフォカレを捕らえたときには全てが静止した無人の公園を描いていた。 題は『欠落』二十二番。ミカユロスは写実性にこだわっているらしく、ロフォカレ称するところによると「絵とすら気付けなぬ見事なお手前」。 ミカロユス曰く「力学に矛盾なきよう、写真だけでなく動画も交えて研究したのだ、しつこく!」とのことで絵の出来に自信があったようだが、契約している“王”ヨフィエルからは「まず砂の描写が甘い。動線にブレが見える」と評された。 【由来・元ネタ】 「Parrhasios」は紀元前5世紀頃のギリシアの著名な壁画家で、描いた作品は、「アテナイの人々」などである。アテナ・パルテノス像が持つ盾の内側のレリーフをデザインしたという。 他にも、アルカディアの王や地名に「パラシオス」の名があるが、絵画との繋がりからすれば上記が由来ではないかと思われる。 【コメント】 ☆効果が[とむらいの鐘]最高幹部『九垓天秤』宰相のモレクの『ラビリントス』に似ていたな。 ☆『大地の四神』の一人センターヒルの『トラロカン』やザムエル・デマンティウスの『ジシュカの丘』や『ジクムントの門』や『車両要塞』やマージョリー・ドーの『屠殺の即興詩』や『トーガ』とコラボしたら面白そうだったのにな。 ☆結界の自在法は他にティリエルの『揺りかごの園』があった。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやウルリクムミやモレクやチェルノボーグやジャリや『両翼』のメリヒムやイルヤンカや[革正団]のサラカエル相手にも使用していたら面白そうだったのにな。 ☆アニメ第3期で登場・使用されたが、名称を呼んでもらえなかったので、まるでフリーダーの幻術と誤解されそうな演出だった。
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【種別】 宝具 【初出】 IV巻 【解説】 『天道宮』と対として作られた移動要塞で、世界最大級の宝具。ただし、建築様式は異なる。 『天道宮』とは違い、上半分が城壁や尖塔を並べた城塞型の宝具で、下半分が掩体道(敵の攻撃を防ぐ障害物を備えた砲撃施設)を張り出した岩塊からなっていた。ダンタリオン教授などによって、改造や改装、設備の追加も多く行われていた。 『天道宮』と同様に『秘匿の聖室』を備えているため、あらゆる探査の自在法や気配察知から隠蔽された状態で自在に移動できる。 なお、常に常昼が映し出される『天道宮』のそれと異なり、内部には星空が映し出されていた。『秘匿の聖室』が固着した何かを飲み込んだ状態では、移動することが出来ない。 大竈型宝具『ゲーヒンノム』によって、運行を操作できた。宝具『トリヴィア』で中枢を制御・操作可能で、『秘匿の聖室』の変形も行うことが出来た。 “髄の楼閣”ガヴィダが『天道宮』とともに作成したが、後に[仮装舞踏会]と袂を分かち隠居する代償として譲り渡され、[仮装舞踏会]の本拠地となった。決戦を控えたフレイムヘイズ兵団の軍議では、彼らにその移動能力を苦々しく思われるなど、この移動要塞の戦略的価値は大きかった。 現代までの管理役兼守護者は、“嵐蹄”フェコルーが務めていた。フェコルーの下に、要塞の管理・防衛に当たる禁衛員がついていた。 普段は、一定のルートで世界の空を彷徨い、特定の停泊地では人員の乗り降りなども行っていた。 もともとは敵を迎え撃つ『星空の神殿』として、『天道宮』と一つの物だった。そのため、一定の距離に近づくと「一つの宝具」として修復が始まり、互いの行き来が可能となってしまう。 その抜け道からヴィルヘルミナ・カルメル、カムシン・ネブハーウ、レベッカ・リードの侵入を許し、戦闘の混乱の中で『秘匿の聖室』を破られ、ヴィルヘルミナに『ゲーヒンノム』を操作されて、『星黎殿』直衛軍の上に墜落させられた。 その後、この世に帰還した『三柱臣』や教授によって破壊された各種設備の点検や侵入路の探索が行われた。 二月に御崎市中央部真名川上空に至ったところで、『我学の結晶エクセレント252570-宰祝の社壇』こと『真宰社』へと変形した。その残骸である岩塊は、『真宰社』の防御機構の一部に転用された。 一度はカムシンに基礎を抉られて倒壊しかけたが、シュドナイの対応と教授による各部品の再構成によって持ち直した。 新世界『無何有鏡』創造後、役目を終えた『真宰社』はベルペオルが『トリヴィア』を使用してひとつひとつの部品にまでゆっくりと分解され、本来の『星黎殿』の部品だけが新世界へ渡っていった。 新世界へ渡り来てから二年弱の時点で、『星黎殿』の修復と改装は完了したとバルマとオセがベルペオルに報告していた。 【確認された施設一覧】 宮橋・・・『星黎殿』と外部との接続部である、黒く締まった分厚い板張りの、恐ろしく長大な橋。一歩を踏み入れるまでは全く見えない。 双塔の城門・・・上下の中間部分に築かれている、中世の城塞都市を思わせる門。しばしば、フェコルーが案内役として待機していた。 馬溜まり・・・双塔城門の内郭。出撃の際に部隊を待機させる空間。 宮橋から馬溜まりにかけては、『秘匿の聖室』の力により特に強力に気配が隠蔽され、強大な“王”であっても卑小な“徒”であっても、気配を他者に悟られることがない。 酒保・・・構成員のために、酒や様々な食べ物など一般の飲食による娯楽を提供する場。人間を食わせるわけではない。 もっぱら『星黎殿』に滞在する構成員の溜まり場となっていた。管理役の“徒”も存在し、普段から幾十人ほどがたむろしていた。 年代様式もバラバラな椅子と机が並び、カウンターがある。シュドナイ曰く、「相変わらず酒がまずい」らしい(彼が普段飲んでいるのが、よほどよい酒という可能性もある)。 祀竈閣(しそうかく)・・・ 岩塊の中央部に位置するドーム状の空間。擂鉢状に階段があり、中心には大竈型宝具『ゲーヒンノム』が置かれていた。 『星黎殿』の司令室であり、有事においては幹部クラスの集う議場ともなる。フェコルーは普段、ここにいたようであった。 星辰楼・・・ ヘカテーが普段、「天の調べを聞くに明け暮れている」部屋。 壁の無い、床と柱だけで構成される空間。天井も無く星空が見える(室外?)。 その中の開けた空間に純白の祭壇があり、誰かに呼ばれたりすると、ヘカテーがそこに姿を現した。 “紅世”から渡り来たばかりの新参の“徒”への訓令もここで行われていた。 石塔・・・ 『星黎殿』で最も高い施設。豪壮巨大な碑(たていし)で、一塊の石で出来た御座。 大きな穂先の先端は“祭礼の蛇”の、やや下がった三方の優美な踏み台は『三柱臣』のためのものであった。 機関大底部・・・ 岩塊深奥部の秘匿区画にある、『吟詠炉』と『暴君』が設置された場所。 広大だが、ダンタリオン教授製の機械類で埋め尽くされ、混沌としていた。 教授の研究室・・・ その名の通り、教授の研究室。教授が不在の際はフェコルーが管理していた。 アニメの描写では、白緑色の光に照らされた用途不明な機械で満たされていた。教授&ドミノ用の非常用脱出装置があった。 書庫・・・ ヘカテーとフェコルーが御崎高校から帰還するときの同調先に選んだ場所。サラカエルが[革正団]の思想を記した書物(写本)があった。 崩れた橋・・・ 『天道宮』と一定の距離に近づくと、互いの行き来が可能となる通路。 [仮装舞踏会]は「建造途中で放棄されたが自動修復するので取り壊せない異物」として放置していた。 要塞守備隊本営・・・ 守備兵に直接の指令を下す指揮所。建造されてからの数百年で、利用されたのは数度に過ぎなかった。 宝物庫・・・ 本営と扉で隔てられた、かつての武器庫。現在は重要ながらも用いられない宝具や儀礼用の品々、財宝を納めていた。 大伽藍・・・ 両脇に二列ずつ太い円柱を並べる、五廊式の大伽藍。入口の反対側に二重の舞台がある。 『天道宮』とほぼ同じ様式だが天井のフレスコ画が異なる。 防衛機構・・・ 『星黎殿』の侵入者に対処するための無数の仕掛け。教授謹製。効果は推して知るべし。修復時には対象に含まれなかったと思われる。 『銀沙回廊』・・・ 離れた場所と場所をつなぎ合わせる移動簡略化装置。詳細はリンク先で。 【アニメ版】 アニメ版では動きが遠く離れたヴィルヘルミナに察知されたりと隠蔽がザル。“存在の泉”を生み出すべく御崎市に現れ、最後には『天破壌砕』で消し飛んだ……かと思いきや、何処かへ逃げおおせていたらしく、ダンタリオン教授によって修理が進んでいた模様。 第二期最終話までに修理が完了したようだ。 アニメ第3期では原作通りに使用された。 【コメント】 ☆[とむらいの鐘]のブロッケン要塞やフレイムヘイズ陣営のアンドレイ要塞より便利だった。 ☆XIX巻でついに陥落するらしいと予告にあったのに、結局は陥落しなかった。 ☆墜落というか落下というか、まぁ落ちたには落ちたがな。 ☆『真宰社』となってかなり形が変わってしまったが、『天道宮』のように自己修復機構はあったのだろうか? ☆↑『天道宮』との橋に自己修復が働いてたから、あるんじゃないか? ☆最終巻でのベルペオルの発言からも、修復機能はあるとみていいだろうな。 ☆星空といえば他に『大地の四神』の一人イーストエッジの自在法『夜の問い』がある。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]や[宝石の一味]のコヨーテやフックスやトンサーイやイナンナや[革正団]のサラカエルがこの宝具に絡んでいたら面白そうだったのにな。